両足骨折したスズメのヒナです。

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ああかわいい。

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 自然を守る、と一言で言っても、それは温暖化対策であったり、廃棄物による汚染防止であったり、植樹であったり、色々な面があると思うのですが、今の仕事をしていて触れることが多くなったのは、外来種対策です。つまり、「各々の土地にもともとあった、あるべき姿の生態系を守る」ことです。
 これまで日本にいなかった生物によって、これまでいた生物が駆逐され、生態系が乱される…ということはあちこちで現実に起こっています。
 それを防ぐため、今さらながらですが様々な対策がとられ始めております。

 でも、一方で「どこからが守るべき自然なのか」とも思います。現在外来種とされる生物は、日本では明治時代以降にやってきたもの、とされています。それ以前に来た生物は在来のものということです。でもそれは人の短い歴史でぶっつり引いた線でしかなく、もっとさかのぼればスズメも猫も人間も、もともと日本にはいなかったわけです。それゆえ、「ほうっておけばいずれ世界中に繁栄する強い生物なのだから、ヒトがそれを助長しても防ごうとしても、少し早くなるか遅くなるかの違い。だから(対策に)意味は無い」と言う人もいます。
 そして、なにより、きれいな野山や海だけが「自然」なのではなく、人間の活動や建てたコンクリートのビルだって、地球の「自然」であり。

 そう考えると、怪我した小鳥を拾って助けてまたお空に戻してあげることに意味は無いのかしらと、自問することもありますが、やっぱり自分たちが暮らす地球のこと、自分の周りにいる自分以外の命のことを考えられるのはおそらく人間だけなので、たいした結果は求められなくても、意味は十分あるのだと思いました。あるべき正しい自然の姿はわからないけど、春になったらたんぽぽが咲いて、田んぼにおたまじゃくしが沸いて、夏にはセミがたくさん鳴いて、涼しくなったら夜には秋の虫が鳴き出して、冬は霜柱を踏み潰しながら歩く…といった風景がずっと見たい、生活がしたい、それだけです。