きつねのよめいり

猫と音楽と絵と時々男の料理

March 2008

 あるチワワとその飼い主のおじいちゃんがよく病院にいらっしゃるのですが、そのチワワがなかなかの怒りん坊で、暴れて爪もなかなか切らせない感じの子でした。
 しかし、その子の好物が茹でた鶏肉で、飼い主さんが家ではおやつとして「お肉ちゃんだよ?」と言いながら与えているそうで、
「この子は"お肉ちゃん"という言葉に敏感に反応して大人しくなるのだ」
という持論が飼い主さんにはあり、その子が診察台に乗ると、いつも「おにくちゃん、おにくちゃん」と連呼しておられました。確かに、これまではそれで犬の気が紛れていたように、見えました。犬の叫び声とともに何かの呪文のように繰り返されるおじいちゃんの「おにくちゃん」、というのが毎回ものすごくシュールだなぁと思ってはいたのですが。
 今日も、診察台の上でその子は爪を切らせまいと牙を剥いて怒り、飼い主さんの「おにくちゃん」コールが続いていたのですが、それを遮るかのように犬が、突然飼い主さんの手をぱくり…

魔法が、効力を失った瞬間を目の当たりにしました。
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 最近までアメリカのテキサスに住んでいた知人によると、コンビニのトイレの男女の表記が、Cowboy / Cowgirlだったそうです。
 テキサスに住んでるなら当然カウボーイでしょ?ということでしょうか。

 産まれてから約半年、ミルクを飲ませて育て上げたあの猫が、一丁前に発情しだしたとのことで、去勢手術をしました。今も入院中です。たまたまをとった痕がちょっと腫れてて痛そうですが、すこぶる元気です。
 半年いたにもかかわらず、病院のことも私たちのこともすっかり忘れてしまったようですが、2ヶ月見ない間に体も大きくなったけど、顔つきが変わって、かっこいい大人の男に成長していました。それでも相変わらず、声のかわいさでは他のどの猫にも勝っていると思います。

 ともかく、これで来年の春から飼い主を困らせる要因が一つ減った…はず。

 札幌に行ってきました。

 札幌に着いてすぐ、学会の準備で忙しそうな大学院生の友達と、すごく寒かったのにも関わらず、パフェを頂きました。大学のすぐそばのお店で、ことあるごとにイベントの舞台になっていたお店です。久しぶりでほっこりしました。友達はすっごく忙しそうでしたが、いろいろお話できて楽しかったです。


 そのあとお世話になった研究室の教授の退官記念のパーティへ。研究室の先輩が黄色いつなぎで受付をしていたので何事かと思ったら、
「つなぎを持っているやつはつなぎを来て出席しろ。つなぎが無いやつはジーンズでもよい。」
と、この日の主役からのお達しがあったということで。かつてオーバーオールで授業をしていた(このとき確かもう教授)人の言う事は、やっぱり違います。
 今後はしばらく、趣味の写真撮影や執筆活動に打ち込むとのこと。写真といえば、卒論そっちのけで巨大台風の中、倒れたポプラ並木とか撮りに行っていたのが思い出されます。俗に言う、「爪痕事件」です。
 ともあれ、どんなに長い文章でも著せないくらい巨大な方でした。この先生には実際に指導を受けていた期間は3年にも満たないくらいですが、それだけの期間で得たものはものすごく膨大で、もう大学に行っても姿を拝見できないのかと思うととても寂しいです。研究室の思い出が楽しい思い出ばかりなのも、この先生のおかげだと思います。


 さらにそのあとはサークルの追いコンへ。一緒にバンドを組んでいた人たちも今年までにほとんど卒業してしまいました。まだ残っているのはあと一人だけでした。
 卒業しても音楽続けて欲しい、純粋にこの人の歌がもっと聴きたい…!と思える人たちが毎年(当然ですが)出て行ってしまうので寂しいですが、そういう人たちと一緒にバンドが出来たことは本当に良かったなぁ、と改めてかみしめました。

 この追いコンが終わったのが朝の5時、で、札幌を出る電車に乗ったのが6時。昨日と今日の境目がぼやけたまんま、おかしなテンションで飛行機に乗り、ちゃんと仕事にも行って、前日朝5時から次の日の夜11時まで起きつづけるという、学生みたいな耐久戦が終わりました。
 札幌にいた時間は正味17時間ほどでしたが、久しぶりに会う顔がたくさんですっごく楽しかったです。そしてなにより、そんな人たちの近況を聞いたのですが、みんな色んな変化を迎えたり、努力したりしながら前進しまくってるのを感じて刺激されました。私もがんばります。
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 明日は札幌です。滞在時間は例によってまた短いのですがものすごく楽しみです。寝られないかもしれません。遠足や運動会の前の日の子供みたいです。
 と言いつつ、遠足や運動会が楽しみで眠れなかったことは一度も無いです。

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