きつねのよめいり

猫と音楽と絵と時々男の料理

カテゴリ: ISSX & JSSX meeting

大変なのは今だけと思いますが、やっぱり大変なものは大変です。
何度か見てるはずなのに覚えられないことがいっぱい…
へこみますが、へこんでる時間があったら勉強します。

* * * * *

 帰りは一人旅、どうすればよいものやらよくわからないうちにもなんとか色々な手続きを済ませて、飛行機に乗って帰ってくることが出来ました。

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島の上にクリームみたいにもこもこ雲が乗ってるのがふしぎでした。

 成田で、研究室の秘書さんに着きましたよーとメールを送ると、とかげのうち一番うつくしいと評判の一匹が傷物になったとの返事が返ってきました。

 札幌に着いたのは夜遅くで、島を出てから30時間くらい経っていたので、その日はすぐに寝つけて、おかげさまで時差ぼけにもなりませんでした。
 次の日からまた卒論…ということになったのですが、こちらも無事終わりました。投稿する論文…は、年内に私が出来ることはやってしまった(と思う)ので、こちらも何とかなることを期待しつつ現在はノータッチです。

 こんな時期に初めて海外で学会発表など、周りの人には「いいな」と言われることが多かったのですが、初めはぜひ参加してこいと言ってもらえるのはうれしい反面、まだ就職も決まってないし(論旨投稿は6月でした…)卒論もあるし、英語で発表なんてできないよ…と、億劫な気持ちが先立っていたのは事実でした。が、終わってみるといい経験が出来たと思います。ここまで至ったのに関わる皆さんに色々感謝です。
 学会で発表するのはそれなりに大変ですが、表現欲がある人間としては、自分のしてきたことを見せて聴かせるというのはどれだけ準備が大変でもやっぱり楽しいものです。今回はそれに加えて、「異国での生活」をちょっとだけ味わえたのが収穫でした。気候も良かったし、いいところでした。


でも次に行くならやっぱりプライベートがいいと思いました。

とりあえず今回の旅記はこれにておしまいにしようと思います。
ここには書いてない(書けない)お話もあるのですが…。

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さあ、勉強がんばります。

北大の勉強会のスタートは、他の大学と比べたら遅すぎて、
スタートダッシュなんだかラストスパートなんだかよくわからないままとりあえず毎日突っ走っております。

昼頃先輩からメールが来て、その文章中の、人を人とも思わない(正確には呼称が悪魔)文章に、悔しくも笑ってしまいました。
その時覚えてたウイルスの名前、いくつか忘れました。

* * * * *

 こちらも消化していきます。あれからもう2ヶ月以上たってるのです。その短さを思うと、試験まで後一月半を切った重みがより感じられます…

 発表翌日の早朝、もう私は島を出ることにしていたので、身支度をして、先輩の運転で、先生も伴って空港まで。途中、インドクジャクの群れがわーっと道路を横切っていきました。なんか風景としておかしい。

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 ちょっと曇り空で、時々雨も降っていましたが無事空港に着きました(一回ぶつかりそうになったけど)。
空港に入ろうとしたとき。
大きな虹が見られました。やっと。
「虹の島」の異名をやっと目の当たりに出来ました。

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 ここで二人と別れて私は中継地点のオアフ島への飛行機に乗るためチェックイン。後で聞いたところによると、先生と先輩はその晩二人でオアフに渡り、二人でフラダンスを眺めながら、二人でロマンチックにジュースを飲んだそうです。
 飛行機に乗るまでの待ち時間、突然ちゅんちゅん声が聞こえてきたかと思うと、すずめが飛んできました。
 屋内、しかも搭乗ゲートの中。厳しいチェックはどうしたんでしょうか。すずめには緩いのでしょうか。
 その後ちゃんと彼(彼女)が外に戻れたのかちょっと心配ですが、ハワイの寛容さをまた認識させられました。

昨日、学校で勉強していたら
助教授の先生が帰り道、車で送ってくれました。
雪でぼこぼこの道を走りながら、国試の話とかしました。
若い先生なのでそういう話もしやすいのですが、
先生は勉強会では「ひたすら私の好きな毒と、毒をもつ動物の話をした」そうです。
好きな毒…

* * * * *

こっちも気分転換に消化していきます。

最終日、学会会場で見た夕焼けです。

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絵が描きたくなってきました。
写真の腕はよくないので…。

年末年始と体調がよくありません。
昨日は昼間からひどい頭痛で起きられませんでした。
起き上がると痛いし気持ち悪いから、
トイレに行くだけでなにかやり遂げた気になりました。
生産的なことは何もしてないんだけど。

急に張り切って勉強しだしたからかもしれません。
なんかすでに、やればやるほどわからなくなってる気がします。
たぶん錯覚です。

* * * * *

 勢いよくロッキングチェアを揺らしていた教授はがばっと立ち上がり、
「どうだ、ちゃんとやってるか」
と言ってまたどこかへ行ってしまいました。
 このとき、なんか違和感を感じたのです。
 が、発表時間ということもあり、そんなことはすぐに忘れてまたいろんな人に説明をしていました。
 なかには、私が研究するに当たって、その論文を参考にした研究者の方もいらして、「ぜひ一緒になにかできたらいいですね」とまで言われて感激もしました。

 後に卒業論文の発表をして思ったのですが、やっぱり日本語で質問されるのはわかりやすいです。質問の意味もわかるし、質問している人が何を聞きたいかも汲み取れます。英語だといっぱいいっぱいでした。何を聞かれているかしかわかりません。それでもなんとかやったと思います。

 発表時間がわずかになった頃、説明をしていると、カメラのフラッシュが光った気がしてチラッと横を見ると、教授がいました。
 その時、さっきの違和感が何だったのかわかりました。
 日に焼けて顔が赤くなっていました。
 先生をしばらく会場で見なかったのは、つまり海に遊びに行っていたということで。
 あとで聞いたら先輩も一緒だったそうで、「先生は波打ち際の海草を食べてまずいと言っていた」そうです。

 そうこうするうちに無事、発表時間を終え、ポスターを片付けてしまいました。このあとも追い込みで実験することにはなるのですが、2005年の大きなイベントの一つがまた終わり、ほっとする一方寂しい感じです。

 ふと気がつくと日が傾きはじめていました。
 実はマウイに渡ってから、毎日夕方は曇っていて、夕焼けを一度も見ていなかったのです。 が、今日は晴れてる…

 というわけで、学会会場の庭にちょっと出てみました。

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 つくづく、いい場所でやってたなあと思います。

 今日は友達と、おいしい紅茶のお店でお茶してきました。北大18条門近くの、ログハウスみたいでかわいいお店です。
 なんかずっとおしゃべりしてしまいました。こういう時間がとても好きです。
 
 紅茶をポットからカップに注ぐとき、茶葉が入らないようにするための茶漉しを使うのを忘れて、カップに多少お茶っ葉が入ってしまったのですが、茶柱が立っていたので良いこととしました。

* * * * *

 私のポスターの前で足を止めてくれたアロハシャツなおじさんは、じっと読んでくれていました。学会の参加者は首から参加証を提げているのですが、学会員、招待者、シンポジウム発表者…と、いろいろなステータスごとに違う色のリボンがつき、偉い先生とかだとリボンで参加証がぴろぴろ長くなってしまう人もいたのですが、そのおじさんも色々なステータスをお持ちのようでした。
 読んでいる最中だから声掛けようか、読み終わるの待とうか、どきどきしながら迷い、ちょっとだけ待つことに。
 おじさんがちらっと私の方を振り向いたので、「説明しましょうか?」と申し出ると「おねがい」と言ってくださったのでいろいろ説明して差し上げ、質問もしてくださいました。

 そんなわけで出だしはまあまあだったのですが、南の島での学会の最終日、気持ちよく晴れたお昼、確かに人通りが少ない気もしました。でも私の発表場所は外だったのでまだよかったのかもしれません。

 一時間ばかりポスターの前に立ち、説明をした後、食事代わりにちょっと会場の外に出てアイスクリームを買ってきて、海を見ながら食べてました。ハワイ名産、コナコーヒーのアイスクリーム、やや酸味がありましたがおいしかったです。

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 気合を入れてスーツだったのですが、暑かったですね。周りのポスター発表者は確かに決めている人もいたのですが、Tシャツにハーフパンツにキャップをかぶりリュックサックを背負いスニーカー、という、地元の高校生かと突っ込みたくなる格好の人もいました。うちの教授のように毎日アロハシャツ、発表もアロハシャツ、足元は靴下を履いているのに便所サンダルという人も大勢いましたけど。

 次の発表時間までちょっと時間があったのですが、他の人の発表を見たり、庭を歩いたり海を見ながらぼーっとしたり、ひとりでのんびり過ごしました。
 が、いくら歩き回っても先輩と教授には会いませんでした。その時は、会場も広いし、特に気にはしていなかったのですが…。

 そして二回目の発表時間がやってきました。だんだん夕暮れせまる時間です。
 足を止めて質問してくれる人に色々説明をしている間、私のポスターのそばにあったロッキングチェア(庭が一望できる)が、あまりに激しく揺れているのが目に入り、ちょっと気になって、説明し終えた後、その椅子をよく見ると、うちの教授の後ろ頭が見えました。

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