遠方より来た友人は雪と冷たい空気を懐かしみつつ、寂しがりながら昨日帰ってゆきました。
来年からは私も彼女の住んでいるところにだいぶ近づきます。
札幌は寒いです、でも雪とか氷とかもぜんぶ好きです。離れることがわかっていると、よりいとおしいです。

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 昨日は遠友夜学校でした。以前からお伝えしていたように、簡単に言ってしまえば市民公開講座です。お題、講師は毎回変わります。講師は北大の学生さんから教員、一般市民の皆さん、と色々です。
 卒論発表4日後の昨日、私も初講義、やってまいりました。私はブルーグラスの歴史と背景の講義にライブ演奏を交えて、というテーマで臨んでまいりました。プルトラビッチェの皆さんを引き連れて。
 発表という行為はよいとして、発表にあたってレジュメを作ったりだとか色々調べ物したりだとかにとても時間がかかるわけで、実はこの2週間ばかり、卒論発表前にもかかわらず着々と準備をしていたわけです。

 ので、最初は個人的にまわりにぶーぶー言ったりしていたのですが、昨日実際にやってみたらとってもいいライブができました。
 打ちっぱなしのコンクリートで支えられたガラス張りの近代的な建物に、床や天井はログハウス風に木が使ってあって暖かい雰囲気、照明は間接照明と白熱光のスタンドというとってもおしゃれな空間でした。しかもお客さんじゃなくて生徒さんがとても近い。音もよく響きます。最後には想定外のアンコールまで頂いてしまいました。
 そんなわけでバンドメンバーたちもかなり楽しめたようです。講義が終わった後にはお菓子や飲み物も頂きながら生徒さんたちとお話をする機会もあったのですが、元気をもらいました、などの言葉をいただき、逆に感激してしまいました。

 私たちが大好きなブルーグラスを、ブルーグラスが音楽だとも知らない人に聴かせ、その良さや楽しさを伝えたいというもくろみは成功したようです。楽しかった、の一言に尽きます。

 そして終わった後でマンドリン弾きさんにサンタのトナカイは全部♀だ、という豆知識を教えてもらいました。なぜなら…という部分で話がさえぎられてしまい、聞けませんでした。気になってます。教えて。
 あとうちの教授(遠友夜学校の校長)のことを、若干名のメンバーが「もじゃ先生」と呼んでいました。確かにうちの教授、ひげか人間か、というくらいひげなもので。