札幌はすっかり寒くなりました。
旭川では初氷だそうですね。
そろそろ自転車で風を切るのも辛い季節に入りつつあります…。


 学会の資料も形になり、今日も卒論を書き進めていたのですが、ちょっと気分転換にと、三月に受ける獣医師国家試験の勉強でもしようかしらと資料集を開いたら、魚の寄生虫のページでした。寄生虫って、おそらく他の同じ大きさの生き物に比べたら、必要なくなって退化してしまった器官が多いからだと思うんですが、ビジュアル的にのっぺらぼう的な気持ち悪さを持ったやつが多いなあと思います。どこが顔だか分からない、得体の知れなさはいもむしに通じるものがあります。
 そのとき、昔魚を切ったときのアニサキス(以下アニー)との邂逅を思い出しました。

 その日はちょっと大き目の魚の切り身を買って帰り、さっそくまな板に載せて切れ目を入れたら、アニーが二匹、にょろっと飛び出してまいりました。私は数秒間フリーズした後、彼らをそっとティッシュに包んで燃えるごみとして捨てました。その間たぶん1分間ほどだったと思うのですが、もう忘れません。あ、魚は問題なく食べました。
 後で友達に話したところ、彼女もアニーに出くわしたことがあり、
「せっかく気持ちよく食べようと思ってたのに(アニーが)出てきて腹が立ったから、フライパンで、(アニーを)焼いた」
とのことでした。

*万一生のアニーを食べてしまうと、胃にアニーが突き刺さって大変な思いをしたり、それを気合で乗り越えて忘れたころに二度目のアニーを食べてしまうと、激しいアレルギー反応を起こすこともあるので、侮れません。

 私は彼らとはそれ以来出会っていませんが、もう出会いたくありませんが、なんだか「手のひらを太陽に」の最後のフレーズが聞こえてくるようです。