きつねのよめいり

猫と音楽と絵と時々男の料理

November 2005

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 昨夜はホルモンバランスが悪かったのか、イライラしながら歩いて帰ったのですが、
うちのマンションの近くにネコが一匹いて、
「にゃー!」と絶叫しながら私の横を私の歩くのにあわせて走り始めました。
私が止まるとネコも止まります。
私がマンションに入る手前で一目散に走っていってしまいました。
白くて、黒ぶちがちょっとだけある、おにぎりみたいな顔でむちむちしていたけど黄色い目のかなり美人ネコでした。
癒されました。
真っ暗で写真は取れなかったので思わず絵を描きました。
北海道の冬は野良には辛い季節だと思います…
野良には書ききれない位にいろいろ思うところがあって複雑です。



働き始めたら、やっぱりネコ飼おうかなと思いました。

今週末はサークルの定期演奏会です。
去年までは弾いていた舞台、今年は見るだけの立場となってしまいました。
一体どんな演奏をしてくれるのか、楽しみに見守りたいと思います。
しばらく合ってない顔にも会えるだろうし。
まずは行けるようにがんばりますが。
あ、まだ現役部員なので、間に合ったら準備も手伝うから…。

* * * * *

 サトウキビ列車が見えてくるとはしゃぎ始めたのはおじさま二人(先生たち)の方でした。
「さっきは行かなくていいって言ってたくせに」とKさんは憤慨していました。普通の道路沿いの芝生の上に機関車が一台、置かれていて、普通の公園と遊具みたいな雰囲気でした。先生たちは汽車に乗っかったり写真を撮ったり、うれしそうでした。Kさんが買い物云々の話をしたことはとうにお忘れになっていたようです。

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 ひとしきり汽車を眺め、来た道を戻り始めました。
 途中、虹が出ていました。ハワイは虹の島と呼ばれているそうで、虹が頻繁に見られるようです。島だし、天気も変わりやすいのでしょう。
 
 時刻も夕方になり、ちょっと食事をしようということに。
 カフェがあったのでみんなで入りました。夕方4時くらい、メジャーリーグの中継をテレビで流しているお店で、時々お客さんの一部が叫んでいました。勝ったのか負けたのかはよくわかりません。
 ここもやっぱり屋根と柱だけ、壁はちょっとしかありませんでした。常夏なんだなあ。
 みなさんがっつり食べ物を頼んでいましたが、私はおなかがあまりすいていなかったのと、喉が渇いていたので、シェイクを(今になって、喉が渇いていてシェイクというのはあまり賢くないと思いました)頼みました。ノリノリした感じのウェイターのお兄さんに「それだけでいいの?」と聞かれたので「とりあえず」と言っておきました。たぶん多いんだろうなーと思いながら。
 そのときKさんに、私が間違ってテリヤキチキンを食べさせられた話をしたら、「あたしそろそろテリヤキ食べたくなってきた」と言い、注文していました。普通にメニューにあるのです。Kさん曰く、「マウイはアメリカ人のためのリゾート」とのことで、確かに日本人含め外国人は少なかったのですが、テリヤキはあるのですよ。これからマウイに行く人、テリヤキなら通じます。

 * 一応スーパーにアジアの食材はありました。お米やしょうゆ、お味噌も買えたし、たくあんとかキムチ(表記がキム・チー)とかもありました。納豆からは変な汁が出ていました。

 さて、みなさんが頼んだ食べものは想像通りすごい量でした。ここで気付いたのは、リゾート地のお店はそこまでがっつり量を出さないこと、地元の人も来るような大衆的なお店はなんか大変なことになってる量が運ばれてくること…。
 私が頼んだシェイクも出てきました。
 500ml以上入りそうなグラス(グラスと呼ぶのもおこがましい)になみなみでした。
うわーと思ってお兄さんを見たら、
「これはおかわり」
と言って、おそらくシェイクを作るのに作っていたと思われる金属のコップみたいなやつ(こちらは1リットルくらい入りそう)をテーブルの上に置いてくれました。中を覗くと、さらに500mlくらいのシェイクが。一部半生な感じで凍っていました。
 私にどうしろと言うのですか。

卒論の合間に後輩に実験を教えています。
この間、後輩が使っていた機械が不具合を起こし、業者さんが来てくれたのですが、私の方がその機械のことは良く知っているので、私が対応していました。
私が「何が原因でしょうか」
と聞くと、業者さんは
「…?であったことが敗因だと思われます」

私は負けたようです。

* * * * *

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 甘いものを糧に頑張る日々ですが、実は卒論提出しても終わりではないのです。発表はよいとして、この論文を専門誌に投稿するため、これからこの忙しい時期に何度も論文を書き直さなければならないのです…。それゆえ英語で書いていたのですが。
 こうやって目に見える形で業績を残すことが、お世話になった研究室や研究者=先生方、への最大の恩返しだと考えているので、なんとしてもやり遂げたいのですが、もちろん国試にもなんとしても受かるつもりだし、ライブがあるし楽器の腕を鈍らせるにはまだ早いのです。
 よってまだまだ忙しい日々は続きます。卒論提出は月曜日。
 
 甘いものといえば、うちの教授は以前体を悪くしたとき甘いものを禁止され、大好きなかりんとうを机の引き出しに隠していたことがあるそうです。
 うちの父はどら焼きが好きです。幼い弟がお店でどら焼きを見つけて「お父さんの好きなどら焼きだー」と叫んだときはさすがに恥ずかしかったそうです。私の弟(大きい方)は、中学生のころ、母に「あんたアンパン好きでしょ?」と言われて以来、なんとなく、ああ、自分はあんぱんが好きなのだと思い込んでしまい、家族がパンを買ってくるたびになんとなくあんぱんを注文したりしていたようですが、「結局好きだったのかわからない…」そうです。
 最近気付いたのは、母が「男の人はあんこが好き」と固く信じていて、私はなんとなくそれを教えられて育ってきたことです。本当のところはどうなんでしょうか。

卒論の提出まであと8日。
帰り道、夜遅いと寒いし怖いし、なるべく早く帰りたいと思うこともしばしばです。
日が出ている間に登校・下校を済ませられたら安全面では一番なのですが、普通に考えたらただの怠け者に成り下がる、というより仕事が終わりません。
あ、でも夕方4時くらいに登校して朝7時くらいに帰ればいいのかも、
とそんな考えが一瞬だけよぎりましたが、
今後の生活に差支えが出るからやっぱりだめです。

* * * * *

ラハイナに着いて最初に見たのがバニヤンの大樹です。

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 わかりづらいですが、何本かの木が生えているように見えますか…?
 実は一本の木の幹より四方八方に伸びた枝から根が地面まで降りてきて、また枝を伸ばして…とやっている木だそうです。よく見ると確かに上の方でつながっているのですが、とても一本の木には見えませんでした。林のようでした。

 とても暑かったのでレモネードなど購入し(後で見たら砂糖が500ml中52g…!)、お店などが並ぶ通りを歩きました。お店のキャラクターにはなぜかヤモリが多かったです。道のマンホールにもヤモリのレリーフが彫られていました。島にはヤモリが多いみたいです。この次の日、コンドミニアムの壁にも一匹いました。
 
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こちらは港のようです。
 この辺りから実は股関節痛が再発しつつありました…。歩くと痛いのです、右だけ。
 途中、画家クリスチャン・ラッセンのギャラリーにも入りました。きれいな鯨や海を描く、結構有名な方で、ご存知の人も多い絵描きさんだと思うのですが、マウイ出身だそうです。
 あとやっぱり変なやつも発見してしまいました。

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アイスクリーム屋さんの看板にいました。
顔がしわしわです。おばあちゃんです。
なんでこんな風になってしまったのでしょう。
見れば見るほど怪しいです。

 Kさんが年の割と近い女性だったこともあり、私は彼女と一緒に歩いていたのですが、彼女は「サトウキビ列車が見たい」と言っていました。昔収穫したサトウキビを運ぶのに使っていた汽車が展示されているようです。が、先生方に提案したところ、「遠いし、わざわざ行かなくても…」と、事実上の一蹴。
 「くやしいなあ、見たいなあ」と言っていた彼女ですが、突然何かをひらめいたようで再び先生たちに近づいていくと、
「あっちに大きいショッピングモールがあるみたいです。私買い物したいです。」
地図を持っているのは彼女だけ。
計り知れない実力を感じました。

そんなわけで、みんなでサトウキビ列車の方向に進み始めました。

だいぶ冷え込んできています。
あられやみぞれがたくさん降って、ブーツの中はびしょびしょです。
早く帰ってあったかいカフェオレでも作りたい。
でもブーツが乾くまでは帰れません、というより帰りたくありません。
今日もまだまだがんばります。いろいろ。


 今朝方、「通知不可能」というメッセージを発する電話の着信がありました。
 「非通知」とかじゃなくて「通知不可能」。

 以前ケンちゃんと名乗るおっさんからの激しいいたずら電話を受けて以来、よくわからない電話が怖かったのでほっといたのですが、その電話は数分おきに何度も何度もかかってきます。
 着信拒否しようと思って携帯電話の説明書をごそごそ探しているあいだにもまた着信が。
 このやろうケンちゃんめと怒りながら(すっかりやつの仕業ということに)電話を見ると伝言が残っていました。
 うわあケンちゃんの伝言…と思い恐る恐る聞いてみると、

なんとブルーグラスの聖地ナッシュビルで放浪しながら武者修行に明け暮れる
つっちー・D・祥太郎からの電話でした。

 そこで、「日本で使っていた携帯番号でつながるけど、着信するだけでお金がかかるからかけないで」と言っていた彼の番号に掛けなおしてみました。
 すると、彼の第一声は
「Hello?」
でした。
 それはハローではなく、helloでした。ほんとに一瞬間違えて変な人にかけたかと思うほどでした。
 あと1週間ほどで帰ってくるそうです。ナッシュビルも最近冷え込むとの事。
 3ヶ月に及ぶ修行と放浪の旅の果てに一体彼が何を見出し、悟り、帰ってくるのでしょう。
 とりあえず、寒波の一つや二つは覚悟しておきます。

 何しろ彼が行ってからアメリカ南部はハリケーンカトリーナやら竜巻やらに襲われていたことが思い出されます。

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